拡張機能なしで Chrome のサイトをブロックする方法は、主に4つあります。Chrome に組み込まれた URLBlocklist ポリシー、お子様のアカウント向けの Google ファミリー リンク、パソコンの hosts ファイル、そしてルーターや DNS でのフィルタリングです。どれも実際にサイトをブロックできますが、管理者権限や保護者のアカウントが必要で、「平日の仕事中だけブロックする」といった時間指定はできません。この記事では、それぞれの設定手順と、Chrome の「サイトの設定」やセーフサーチではブロックできない理由、そして拡張機能を使ったほうが簡単なケースを解説します。
拡張機能:https://chromewebstore.google.com/detail/website-blocker/kniediipngcpmbmpeacaoinhoeipfina?hl=ja
はい、できます。Chrome の通常の設定画面には「このサイトをブロックする」というボタンはありませんが、ブラウザのメニューの外にある仕組みを使えば、Chrome で特定のサイトをブロックできます。
以下では、Chrome 自体に組み込まれている方法から順に説明します。
Chrome は、管理者がブラウザの外から設定する「ポリシー」を読み込みます。URLBlocklist ポリシーには URL のパターンを一覧で登録でき、一致するページは Chrome で開けなくなります。古い解説記事では URLBlacklist と書かれていることがありますが、現在の名前は URLBlocklist です。例外を指定するポリシーも URLWhitelist から URLAllowlist に名前が変わりました。設定には管理者権限が必要で、手順は OS によって異なります。
コマンドで設定したい場合は、管理者として開いたコマンド プロンプトで次の1行を実行しても同じ結果になります:reg add "HKLM\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\URLBlocklist" /v 1 /t REG_SZ /d "youtube.com" /f。サイトを追加するときは、値の名前を /v 2、/v 3 のように変えます。
Linux 版の Google Chrome は、/etc/opt/chrome/policies/managed/ にあるポリシーファイルを読み込みます。sudo mkdir -p /etc/opt/chrome/policies/managed でフォルダを作り、その中に blocklist.json などの名前で次の内容のファイルを(sudo で)保存します。
{"URLBlocklist": ["youtube.com", "facebook.com", "reddit.com"]}
Chrome を再起動するか、chrome://policy でポリシーを再読み込みします。ファイルは正しい JSON 形式である必要があり、読み込めない場合は chrome://policy にポリシーが表示されません。
Mac では、Chrome のポリシーは com.google.Chrome を対象とした構成プロファイルで配布するのが基本で、通常は MDM(モバイルデバイス管理)ツールから配信します。すでに Mac を一括管理している学校や企業には適した方法ですが、個人の Mac 1台のためには準備が大がかりです。その場合は、後述の hosts ファイルか拡張機能のほうが手軽に Chrome のサイトをブロックできます。
chrome://policy を開き、URLBlocklist に登録したサイトが表示され、ステータスが「OK」になっていることを確認します。続けてブロックしたサイトを開いてみてください。ERR_BLOCKED_BY_ADMINISTRATOR というエラーコードとともに、管理者(組織)によってページがブロックされている旨のエラー画面が表示されます(文言は Chrome のバージョンによって異なります)。また、Chrome のメニューや設定画面に「組織によって管理されています」といった表示が出ます。これはポリシーが1つでも設定されていれば表示されるもので、すべてのポリシーを削除すると消えます。
ポリシーでできるのはサイトのブロックだけではありません。Windows では、同じレジストリの場所から拡張機能を強制インストールし、Chrome から削除できないようにすることもできます。時間指定や回数制限のブロックを、アンインストールされない形で使いたい場合は、Windows のレジストリでウェブサイトブロッカーの削除を防ぐ方法をご覧ください。
お子様が見るサイトを制限したい場合は、そのために作られた Google ファミリー リンクが適しています。お子様の Google アカウントを保護者のアカウントで管理する設定にしておけば、ファミリー リンク アプリ、またはウェブ版のファミリー リンクから Chrome の設定を管理できます。
Google はこれらのメニュー名をときどき変更するため、お使いのアプリでは表記が少し異なる場合があります。設定は、Android の Chrome と、お子様が管理対象のアカウントでログインしているパソコンの Chrome に適用されます。ほかのブラウザや、お子様のアカウントにログインしていない状態の Chrome には適用されないため、共用のパソコンではポリシーや hosts ファイルと組み合わせて使いましょう。
hosts ファイルは、パソコンが DNS サーバーに問い合わせる前に、ドメイン名と IP アドレスを対応付けるファイルです。ドメインを 0.0.0.0 に向けると、Chrome でもほかのアプリでも、そのパソコンではサイトが開けなくなります。
使う前に知っておきたいポイントです。
家庭用ルーターの多くは、管理画面にペアレンタルコントロールや URL(ドメイン)フィルターの機能を備えています。また、ブロックリストを登録したり、カテゴリ単位でブロックしたりできる DNS サービスもあります。一度設定すれば、スマートフォンやタブレットを含め、そのネットワークにつながるすべての端末に適用されます。ただし、使える機能はルーターやサービスによってまったく異なり、ブロックは通常ページ単位ではなくドメイン単位です。また、端末がそのネットワークから離れたり、モバイルデータ通信に切り替えたりすると効かなくなります。ブラウザ単位のブロックとの違いは、ウェブサイトブロッカーとは何か、その仕組みの解説記事で詳しく紹介しています。
次の2つは、名前からブロックできそうに見えますが、サイトをブロックする機能ではありません。
Android と iPhone の Chrome では拡張機能が動作しないため、拡張機能でサイトをブロックすることはできません。Android では、お子様のスマートフォンであれば前述のファミリー リンクが現実的な選択肢です。iPhone では、Apple のスクリーンタイムにある Web コンテンツの設定で、「常に許可しない」サイトを追加できます(メニュー名は iOS のバージョンによって異なります)。ルーターや DNS でのフィルタリングもスマートフォンに効きますが、自宅のネットワークにつながっている間だけです。
| 方法 | 向いている人 | 管理者権限 | 時間指定 | ほかのブラウザもブロック | 解除のしやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| Chrome のポリシー(URLBlocklist) | 家族共用・職場のパソコン | 必要 | 不可 | しない(Chrome のみ) | 管理者だけが解除できる |
| Google ファミリー リンク | 管理対象アカウントを持つお子様の保護者 | 保護者の Google アカウント | サイトのリストには不可 | しない(Chrome のみ) | 保護者のアカウントからのみ |
| hosts ファイル | 1台のパソコンの全ブラウザ | 必要 | 不可 | する(全ブラウザ・アプリ) | 管理者だけが解除できる |
| ルーター・DNS | 家庭のネットワーク全体 | ルーターや DNS サービスの管理アクセス | ルーターやサービスによる | する(そのネットワーク内) | ルーターの管理者のみ |
| ウェブサイトブロッカー拡張機能(参考) | パソコンのブラウザで自分の集中を守りたい人 | 不要 | 可能 | しない(Edge 版・Firefox 版もあり) | ツールバーから簡単(パスワードでロック可能) |
ここまで紹介した方法は、管理者や保護者のためのものです。強力ですが、「常にブロックするか、しないか」の二択になります。自分自身の集中のためにサイトをブロックしたいなら、拡張機能のほうが合っていることが多いでしょう。
ただし、拡張機能はユーザー自身がオフにしたり削除したりできる点は正直にお伝えしておきます。ウェブサイトブロッカーでは、パスワードで設定をロックでき、シークレット モードでもブロックするには「シークレット モードでの実行を許可する」をオンにします。さらに、前述のポリシーで強制インストールすれば削除できなくなります。拡張機能のインストールからサイトの追加、ブロックタイプの選び方までは、Chrome でサイトをブロックする方法の記事で手順を追って解説しています。
拡張機能なしでも、Chrome のサイトはブロックできます。自分が管理するパソコンなら URLBlocklist、お子様のアカウントならファミリー リンク、1台のパソコンの全ブラウザなら hosts ファイル、家庭のネットワーク全体ならルーターが向いています。どれも管理者や保護者が設定する、常にオンの強力なブロックです。自分のためにサイトをブロックしたい、時間指定や利用時間の制限を使いたい、管理者権限がない、という場合は、無料のサイトブロック拡張機能を Chrome ウェブストアからお試しください。
はい、できます。Chrome の URLBlocklist ポリシー(Windows はレジストリ、Linux は JSON ファイル、Mac は構成プロファイル)を設定する、お子様の管理対象アカウントに Google ファミリー リンクを使う、パソコンの hosts ファイルにサイトを追加する、ルーターや DNS サービスでフィルタリングする、といった方法があります。いずれも管理者権限や保護者のアカウント、ルーターの管理アクセスが必要で、特定の時間帯だけブロックすることはできません。
regedit を管理者として開き、HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome\URLBlocklist を開きます(キーがなければ作成します)。名前を 1、データを youtube.com などのサイトにした文字列値を追加し、サイトを増やすときは 2、3…と続けます。Chrome を再起動するか、chrome://policy で「ポリシーを再読み込み」をクリックすると、ブロックしたページに ERR_BLOCKED_BY_ADMINISTRATOR と表示されます。
パソコンに Chrome のポリシーが1つでも設定されていると、この表示が出ます。追加した URLBlocklist ポリシーもその1つです。想定どおりの表示で、ほかの誰かがブラウザを管理しているという意味ではありません。Chrome のポリシーをすべて削除すると表示は消えます。
できません。「サイトの設定」は、通知、ポップアップ、位置情報、カメラなど、サイトに何を許可するかを管理する画面で、サイトを開けなくすることはできません。セーフサーチも Google 検索の結果から露骨な表現を含むものを除外するだけで、サイトはブロックしません。
はい。hosts ファイルは OS レベルで働くため、0.0.0.0 example.com のような行を追加すると、そのパソコンの Chrome、ほかのブラウザ、アプリのすべてでそのドメインがブロックされます。ワイルドカードは使えないので、www.example.com などのサブドメインも1行ずつ追加します。それでも開く場合は、Chrome を再起動するか DNS キャッシュをクリアします。
Chrome の標準機能ではできません。URLBlocklist ポリシー、ファミリー リンクのサイトリスト、hosts ファイルは、いずれも常にサイトをブロックします。ルーターによっては時間指定のフィルターがあります。Chrome で曜日や時間帯を指定したブロック、利用時間や回数の制限をしたい場合は、ウェブサイトブロッカーのような拡張機能が必要です。
Android と iPhone の Chrome では拡張機能が動作しません。Android では、Google ファミリー リンクを使えば保護者がお子様の管理対象アカウントでサイトをブロックできます。iPhone では、スクリーンタイムの Web コンテンツの設定で「常に許可しない」サイトを追加できます。ルーターや DNS でのフィルタリングも、自宅のネットワークにつながっている間は有効です。